海外に遺骨や遺体を持ち出すことはできるのか?

参考情報

外国人が日本国内で亡くなった場合、その遺骨や遺体を母国に持ち帰りたいこともあると思います。このページでは、海外に遺骨や遺体を持ち出す方法について、簡単に紹介します。

遺骨を飛行機で運ぶことは可能

まず、遺骨に関してですが、機内持ち込み荷物として飛行機で運ぶことは可能です。勿論、預ける荷物にすることもできます。

手荷物検査で、質問された場合、正直に「遺骨です」と答えて問題ありません。よほどの大きな容量でなければ問題なく機内に持ち込めるはずです。

また、念のため、日本の市役所等で発行される死亡証明書、火葬証明書、埋葬許可書などの書類をあらかじめ用意しておくと良いでしょう。

また、「焼き切り」といって、骨まで焼いている場合は、粉状態になっていると思います。その場合、誤解を受けないよう、火葬場から発行される火葬証明書や粉砕証明書などを用意しておきましょう。

なお、遺骨を飛行機で運ぶ場合、チェックイン時にそのことを伝えておくと、航空会社が便宜を図ってくれる場合もあるようです。隣の席を空けてくれたり、遺骨を置くスペースを作ってくれたりすることもあるようです。

遺体を海外に運ぶことは可能だが、費用と手間がかかる

日本で亡くなった方の遺体を海外に運ぶことは可能です。ですが、かなりの費用と手間がかかります。

以前、日本で亡くなったフィリピン人の遺体搬送の手続きを手伝ったことがあるのですが、総額で70万円ほどかかりました。搬送方法によっては、もっとかかる可能性もあります。

また、手続きもかなり煩雑です。状況によって異なるため、細かいことは書けないのですが、遺体を海外搬送したい場合、専門の会社もあります。海外搬送にかかる手続きや措置、一式をお願いすることができます。そうした専門業者に相談してみるのも選択肢の一つでしょう。